厚木商業のポジションと打順の考え方
ソフトボール全国大会優勝回数日本一を誇る強豪校である厚木商業はポジションと打順はどのようにして決めているのか?
強いチーム作りをするにはとても大切になりますね。ですが、高校や中学校の部活では、毎年選手が変わりますから、理想とするメンバーでチームを編成が出来るとは限りません。
その為、現実に即したチームを目指すことが必要になります。
厚木商業の宗方監督は中学の時にソフトボールをやっていた選手でもポジションと打順はいったんリセットするとのことです。
夏ごろまではポジションを固定せずに、様々なポジションを体験させ、新たな目で適性を見つけるそうです。
それから徐々にポジションを絞り、数人ずつ同じポジションをつかせ、秋の選抜予選頃を目安にレギュラー固定していくようです。
また、チームによっては打力を優先するという考え方もありますが、厚木商業の場合は堅く守り、脚を使って点をもぎ取りに行くというのが基本。
その為、宗方監督の理想は、1、2番に足の速い選手を置いて、9人中5人程度が左バッター。
そして、脚を使いどんな強いチームが相手でも塁に出て、脚を使って攻撃を展開するスタイルのようです。
その為、それぞれポジションを決めたうえで、打順を組みます。
ポジションごとの特性
ピッチャー
・スピードよりもコントロール(スピードは90q以上が理想)
・投げられる変化球の種類(ファーストボール、チェンジアップ、ドロップ、ライズボール、できればスライダーも)
・長時間投げられる体力や精神的な強さと投球を考えられる能力。
・バント処理できる守備力
キャッチャー
・捕球の正確さ、肩の強さ、俊敏な動き
・視野が広く、周囲に気を配ることが出来る
・勝負度胸があり、グラウンドで監督的役割が出来る
ショート
・チームで一番守備能力が高く、体力がある
セカンド
・ショートの次に守備が上手い選手。
サードとファースト
・正確な捕球技術と動きの俊敏さ
外野
・守備範囲の広さと肩の強さ
・打球の強さや落下点の予想、バウンドの大きさなどを見抜く力
ポジションについては上記のような適性があると理想ですが、もちろんすべて持っている選手はそうはいないので多くの部分は練習を通して身につけるようになります。
特にセカンドは技術的にはショート以上のものが求められるので、練習でしっかり身につけていくことが必要になります。
監督がどのような理想を持っていたとしても、結局はその年に集まった選手たちで、勝てるチームを作っていくしかありませんから、毎年、結果を出し続けている厚木商業はどのようにしてポジションや打順を決めて、勝てるチームにしていっているのかを知ることは参考になるはずです。
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